寺の花ものがたり
大山寺は標高450メートルの場所にある。このため、花の時期がやや遅い。以前紹介した銀杏(いちょう)が、境内を黄色いじゅうたんに変えるのも、11月の後半になる。...
梅雨の時期の遍路は嫌なものだが、雨の風情が心地よい寺もある。81番札所・白峯寺もそうだ。 山門に向かう参道の、紫陽花(あじさい)の道になっている。その中に...
四国霊場85番・八栗寺へ、ケーブルカーで登った時のことだった。下の登山口駅で女性が駅員さんに、近くの池の布袋葵(ほていあおい)がいつごろ咲くかを聞いていた。 ...
西国33所を回ったことがある。大阪から公共交通機関を使って、日帰り、安上がりをコンセプトにした。 花山院の参拝は、バス停から急坂を900メートル歩いて登っ...
恵心院は小さな寺で、宇治川のほとりから少し入った場所に、静かな空間を作っている。近くにある世界遺産の平等院や宇治上神社に比べると、訪れる人は圧倒的に少ない。 ...
遍路の先達としてみなさんを四国に案内する。一回りして、思い出を聞くと、たいていの人が別格3番・慈眼寺(徳島県上勝町)をあげる。 ここには穴禅定(あなぜんじ...
奈良の法華寺は歴史に関心のある人が好きな寺ではあるが、参拝客が押しかけるようなことはない。 もとは藤原不比等(ふひと)の邸宅だった場所に建つ。不比等の娘は...
平等院は世界遺産になっていることもあり、いつも参拝客が多い。お目当ては鳳凰(ほうおう)堂と中の阿弥陀如来だろう。しかし、藤の花を目的に訪ねたことが1度だけある...
四国遍路の途中、時々寄り道をする。法安寺もそうで、牡丹(ぼたん)に時期だったので、寄ってみた。 「千本ぼたん」の寺として知られる事前に寺に聞いてみると、「...
仁和寺の春の象徴は、御室桜だろう。背が低く、密集した桜を求めて、たくさんの参拝客でにぎわう。 遅咲きの桜でも知られる。そのために小葉三葉躑躅(こばのみつば...