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笑顔が絶えない パン工房honohono

 豊中市曽根南町1にある「パン工房honohono(ホノホノ)」は、オーナーの金谷杏美さんと、友人の舟引祥子さんが4月25日に開店させた。店内は香ばしい香りが漂い、2人の笑顔が絶えない。「自分たちが楽しみながらパンを作って、お客さんも楽しんでもらえたら最高」と口を揃える。

 母親でもある金谷さんは、子どもが2歳になったら店を始めよう、と思っていた。2010年11月ごろ舟引さんに「一緒にやるよね」と声を掛け、準備してきた。「開店するために蓄えた貯金は全部使い切った」と楽しそうに話す。

 2人の出会いは製パンの専門学校。舟引さんを「かわいい子やな」、金谷さんを「無愛想で怖かった」と、互いの第一印象を話す。2人は「半分冗談でいつか一緒に店をやろうと話していた。偶然、2人のタイミングが合って、やるなら今かな」と思い切った。ホノホノはハワイ語でブラブラ歩く、散歩の意味。「ぶらっと立ち寄ってもらえたら」の願いを込めた。言葉の響きも気に入ったそうだ。

 店には角食パンや調理パン、菓子パンなど30~40種類が並ぶ。「普通というのもつまらないので、おもしろいパンを作りたい」と、イチジクにコーヒーを組み合わせたり、ポン酢とバターで炒めたセロリを具に使ってみたりする。それぞれが作りたいパンやアイデアを持ち寄って商品にしていく。金太郎あめのパンバージョン「パンダ」(270円)は、切っても切ってもパンダの顔。「店に並んだらかわいいし、子どもたちが喜んでくれるのでは」と舟引さんが考えた。金谷さんは「子どもが食べやすい形やうす味のパンも充実させたい」と話す。

 「これから種類も増やしたいし、作ってみたいパンもある」と2人ともパン作りに情熱を傾けている。 (進藤郁美)

更新日時 2011/06/08


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