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桜塚高に伝わる「桜マジック」  美しい言葉の本当の意味は?

「桜マジック」について話を聞いた1年9組の生徒と、担任の久谷秀明教諭。右下は2011年のペアダンの様子。ペアダンは衣装も自作する

桜マジック、という言葉がある。桜塚高校(豊中市中桜塚4)の生徒なら誰もが知っているが、それ以外では聞くことのない言葉だ。2012年10月に同校で行われた地元起業家による特別授業をきっかけに、その言葉を知った編集部は、桜マジックの意味と、それにまつわるうわさを1年9組の生徒に聞いた。
 「桜マジックはペアダンで」「緑地練の時に一気に」。尋ねた瞬間、また初耳の単語だ。聞けば「緑地練」とは体育祭の練習のうち、服部緑地で行われるもので、体育祭でクラスの男女が組になって踊る創作ダンスが「ペアダン」とのことだ。そして、ペアダンで一緒になった男女が恋人同士になることを「桜マジック」と呼ぶのだという。なんとも美しく、青春を感じさせる言葉だが、樫本成美さんが注釈を付けた。「それで付き合っても、あんまり長続きしない。要するに祭りの盛り上がりで勘違いして付き合っちゃうから“マジック”。祭りが終わると魔法は解ける」らしい。なるほど、深い。
 では桜マジックはネガティブな言葉かと言えば、そんなことはない。きっかけとなるペアダンは、男子が女子に対して申し込む形をとるため、特に2年生以上では男子は誰に申し込むか、女子は誰とならペアを受け入れるか、そんな話題がクラスに満ちる。
 卒業生によると、ペアダンは25年ほど前、桜マジックの言葉は10年ほど前にはあったという。「もっと前からあった」などの意見があれば、編集部まで寄せてほしい。また、桜塚高校に限らず、豊中、池田市内の学校で使われるローカルな言葉、流れていたうわさなどを教えてもらえれば、これからも取材する。(礒野健一)

更新日時 2013/03/13


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