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豊中市文書館史料集 1「麻田藩豊嶋郷大庄屋日記」を7月7日から販売

豊中市文書館史料集 1「麻田藩豊嶋郷大庄屋日記」

 豊中市文書館は7月7日、江戸時代の豊中の村や藩の様子を記した「麻田藩豊嶋郷大庄屋日記」を、「豊中市文書館史料集1」として販売を開始する。
 江戸時代、豊中市域に唯一本拠を構えた麻田藩の大庄屋の「日記」を活字化した。収録した史料は宝暦14年(明和元年・1764年)、明和8年(177年)、天明七7年(1787年)の 日記3冊。日記本文のほか、カラー口絵、史料の由来や内容を紹介した解説を加えている。 麻田藩や麻田村の史料類がほとんど確認されていないので、日記は藩と村々の関係、日々の村社会のありようを具体的に把握することができる貴重な史料。
 日記には、農事、藩主仏事、参勤交代、庄屋交代、雨乞い、祭礼など公的な事柄が多数つづられている。例えば、参勤交代による大名通行の際は、西国街道の修繕や掃除を命じられ、また、村々の庄屋たちは藩主への年頭の挨拶や法要にも参列していることや、陣屋膝下の村である麻田村は藩へ出す奉公人の人数が多く耕作にも困っていると訴えていること、陣屋周辺地域は領主と近い関係にあり、同時に大きな負担が掛かっていたことを見てとれるなど、当時の状況を知ることができる。
 A5版122 ページ 。500部製作し、1000円で販売する。販売場所は豊中市文書館(長興寺南3-5-2) 、市政情報コーナー(市役所第二庁舎4階)。豊中市文書館、市政情報コーナー、各市立図書館で閲覧できる。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.07.04

更新日時 2017/07/04


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