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川柳作家ベストコレクションに田中螢柳さんの句集

川柳作家ベストコレクション「田中螢柳」

 地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」)休刊)の「マチゴト川柳」の選者だった田中螢
柳(けいりゅう、豊中市蛍池中町)の句集が、新葉館出版から刊行された(1200円+税)。
 「川柳作家ベストコレクション全200巻」の1つ。タイトルは「田中螢柳」で、表紙には代表作で原爆を詠んだ「閃光の記憶へ鶴を折りつづけ」があしらわれている。
 柳言として、「川柳とは、人間の本質、実体を見極め、その喜怒哀楽を、川柳の三要素、おかしみ、穿つち、軽みに、現代感覚を加えた手法を駆使して表現する文芸だと思います」の文が、巻頭を飾っている。
 第一章「戯画」、第二章「行雲流水」で構成。原爆の代表句で始まり、「妻はどの星になりしか冬銀河」で締めくくっている。あとがきで「この道は通し………」と題し、「もし私の人生に川柳というものが無かりせば、実に味気ないものであったろうと思われます」と書き、川柳との出会いへの感謝をつづっている。(梶川伸)2018.09.14

更新日時 2018/09/14


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