東日本大震災:被災地入り池田市消防隊員が市に活動報告
池田市から大阪府の緊急消防援助隊(第1次)に加わり、東日本大震災の被災地、岩手県釜石市で捜索活動をした池田市消防本部の消防隊員5人が17日、倉田薫池田市長に現地の状況や活動内容を報告した。
消防隊員5人は、11日夜に出発。釜石市只越町、大槌町で生存者の捜索活動にあたった。2次派遣隊と交代し、15日夜に帰還した。
只越町の避難場所では被災した夫婦に「携帯電話が全くつながらない。池田市に住んでいる娘に無事を伝えて欲しい」と言われ、援助隊の拠点から娘に連絡、両親の無事を伝えると、娘は「本当に良かった」と泣いて喜んだという。大槌町では手作業でがれき撤去しながら3遺体を見つけた。
富岡健隊員は「地震の被害より津波の被害が甚大。家などが流されてきており、町の原型が分からないくらいだった」と話し、伊藤弘隊長は「被災地の状況は経験したことないくらい悲惨な状態。建物自体が流されておりほとんど残っていない。木造の家などは土台しか残っておらず、鉄筋の建物が少し残っているくらいで生命が存在しないような感じだった」と厳しい表情で話していた。
池田市では、2次派遣隊の消防職員4人が現在救援活動にあたっている。また3次派遣隊として18日昼に4人が出発する予定。 =情報提供・池田市
(進藤郁美)
更新日時 2011/03/17