東日本大震災:民間提供住宅に被災者の入居決まる
池田市の民間提供住宅に東日本大震災の被災者の入居第1号が決まった。市は民間住宅の提供(25日現在、2件5戸)を受け、住宅を求める被災者との間で調整を進めていた。
入居するのは福島県南相馬市在住の佐藤馨さん(56歳)一家8人のうちの3人。佐藤さんは地震発生時、福島第1原発2号機で作業していたが、会社の指示により避難。自宅が原発から約25キロの距離にあり、今後を心配する長女の嫁ぎ先である池田市に18日夜、家族で避難。近所で被災者向けの住宅を探していた。
住宅を提供する今田邦宏さん(八王寺1)は「少しでも被災者の方に協力できればと、空き家の提供を申し出た。私にも孫がおり他人事とは思えない」と話し、佐藤さんは「本当にありがたい。福島に戻れるかどうか分からず、先行きが不安だが、今はほっとしている」と、家族の落ち着き先が決まったことに安堵の表情を見せた。
市災害支援本部は引き続き、民間住宅の無償提供を呼びかけている。池田市災害支援本部(072・754・6263) =情報提供・池田市
(進藤郁美)
更新日時 2011/03/26