寺の花ものがたり
戒長寺は、大和富士を呼ばれる額井岳の山ろくにある。普段は人の姿を見るのはまれだ。それだけに、静かなたたずまの寺と言えなくもない。 ただ11月中旬から下旬...
大津市坂本は、穴太衆(あのうしゅう)という職人集団が積んだ石垣の道が続く。その中に、比叡山延暦寺に関係する寺た並んでいる。里坊という。中には、千日回峰行を成し...
遍路をする者にとって、東寺はなじみ深い寺だ。東寺の御詠歌(ごえいか)に、「身は高野、心は東寺に納めおく、大師の誓いあらたなりけり」がある。大師とは空海=弘法大...
奈良市の近鉄・西ノ京駅で降り、薬師寺から唐招提寺(とうしょうだいじ)を巡るののが、奈良でも代表的な参拝コースになっている。 唐招提寺の境内の蓮(はす)には...
奈良市の正暦寺は、秋の紅葉が有名だ。山に入った場所にあり、バス停から30~40分の参道を歩く。道は細く、シーズンに車で行くと、大渋滞に巻き込まれる恐れがある。...
春が過ぎると、寺の花も紫陽花など限られたものになる。今回は近畿を離れ、四国の寺を紹介する。 毎日新聞旅行の遍路旅の案内人をしていて、あるシリーズは「花へん...
京都に比べ、奈良の寺はのんびりできる。奈良県内でも、奈良市を離れれば、法隆寺などいくつかの寺を除けば、参拝客も少なく、ゆったりと時を過ごすことができる。橿原市...
梅雨の時期、涼やかな庭がある。京都・建仁寺の塔頭、両足院の書院の縁に座り、半夏生(はんげしょう)の庭を眺めると、蒸し暑さがゆっくりと去っていく。 庭園の中...
「沙羅(さら)をめでる会」という言葉にひかれて、妙心寺の塔頭(たっちゅう)、東林院に行った。バスを降りると、何人もが東林院に向かっていた。抹茶付きの期間限定の...
境内の参道はそう長くはないのだが、モミジのトンネルとなっていて、秋はきれいだろうと思わせる。参道にミニ88カ所が設けてある。石仏の多い寺だ。大きな寝釈迦の像も...