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心にしみる一言(340) 万華ショーツ

笑うパロディーの記事のスクラップ

◇一言◇
 万華ショーツ

◇本文◇
 古い新聞の切り抜きが出てきた。「笑パロディー」というlタイトルの連載。毎日新聞が週1回、新聞に折り込んだ付録のような新聞に、1年間執筆した。社会の動きや世相を、ちょっと面白く書いたコラムだった。
 いい加減なスクラップ帳で、掲載日が書いていない。しかし、「男女小用機会均等」のタイトルで書いた記事が張ってあって、いつのことかわかった。1985年に施行された男女雇用機会均等法をもとにした記事だった。
 新聞社は男社会の古い体質を持っていた。このため、男女のトイレの数に大変な不均衡があることを書いた。総務部長に呼び出され、「恥ずかしいことを書くな」と怒られた思い出がある。
 切り抜き帳をめくってみて、「パンツの穴」のタイトルを見つけた。内容は全く覚えてなかったので、駄文を読んでみた。
 パンツの基本形は袋のような布に、3つの穴があいている。穴には胴と両足を入れる。ところが、けったいな女性用の下着が売り出されたと書いてある。3つの穴のどこからはいてもОK、と。
 万華鏡はクルkル回して見るが、このショーツもクルクル回してはけることから、「万華」という名前をつけたという。「プリント模様も三様に見える」と、販売側の狙いも書いてあった。
 これは話題性を狙ったおもしろグッズだったのだろう。すぐに消えたものと思われる。
 この記事には男子用パンツのことにも触れていた。男がインナーのおしゃれを気にしして、「白のブリーフなんか古い」と考えている、と。白のブリーフが姿を消していくのが、1985年ごろだったのだ。古い記事も、読み返すとおもしろい時もある。(梶川伸)2021.10.15

更新日時 2021/10/15


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