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心にしみる一言(410) 私はロッカー屋です、入るかもしれませんよ

エスコンフィールド

◇一言◇
 私はロッカー屋、入るかもしれませんよ

◇音文◇
 年寄り4人で、3泊4日の安上がり北海道旅行をした。積丹半島の青い洞窟、小樽市のすしなど、見るものも食べるものも印象に残った。しかし、1番の思い出はたまたま出会った人の人情だった。そのエピソードを紹介する。
◇その1
 札幌市の場外市場に海鮮丼を食べに行った。二股に分かれる場所で、どちらを選ぶか迷ったので、通りかかった青年に尋ねた。
 青年もそのあたりは初めてだったが、今どきのことだから、すぐにスマホで調べてくれた。「このあたりにそれらしい建物の塊がある」とスマホを示し、さらに調べて、「どちらからでも行けるけど、こっちの方が少し近い」と、片方の道を教えてくれた。
◇その2
 仲間の1人がテレビ番組で見た店を、夕食場所に選んだ。札幌市・すすきののはずれにあり、今度は私がスマホで場所を調べた。
 店に近づいたはずだが、蜜からない。通りかかった若者に店の名前を告げて聞いたが、知らないという。仕方なく、別の道を150メートルほど進んだ時、青年が自転車で追いかけてきた。例によってスマホで調べ、詳しく行く道を教えてくれた。元の場所をもう少し進んだ場所なのだが、分かりにくい小さな店だった。
◇その3
 タクシーの運転手さんに、ホテルから近い居酒屋さんを聞いた。すると「観光客相手の店は高いから、サラリーマンが行く店を教えましょう」。
◇その4
 運転手さんに教えらtらた雑貨屋さんは、地下鉄の駅に直結したビルの地下だった。大衆的な店だったが、北海殿の食べ物はいくつもあった。
 飲み終わってエレベーターで1階に行き、ビルの外に出ようと思ったが、ドアは閉まっていた。警備員さんに出会ったので聞くと、もう1度地下に戻り、階段を上がるのだという。
 その直後、「特別に」と言って通用口の鍵を開けた。それどころか、大きな通りまで送ってくれ、ホテルの方向までお教えてくれた。私たちの1人が、少し足が悪いのに気づいたからだろう。
◇その5
 新千歳久光から帰る前に、プロ野球日本ハムの球場「エスコンフィールド」に寄った。北広島駅のコインロッカーに荷物を預け、バスにのることにした。ロッカーは大きさで3タイプあり、1番大きいものは全て使用中。2番目の大きさのものを使うことにしたが、メンバー1人の小型スーツケースがどうしても入らない。
 困り果てていると、男性がやってきて、「私、ロッカー屋です、入るかもしれませんよ」。運よくロッカーの点検に来ていた人が声をかけてくれたのだった。さすが専門家、スーツケースをある角度にすると、ギリギリ入った。思わずみんなで拍手をした。(梶川伸)2023.07.27

更新日時 2023/07/27


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