このエントリーをはてなブックマークに追加

心にしみる一言(378) 鳥取では昔、「小豆島遍路をしていないと嫁のもらい手がない」と言われとった

1997年当時の小豆島遍路のパンフ

◇一言◇
 鳥取では昔、「小豆島遍路をしていないと嫁のもらい手がない」と言われとった

◇本文◇
 四国88カ所を回った後、小豆島88カ所を参拝した。もう25年も前のことだった。当時の案内パンフレットをファイルブックから引き出して見ると、何ともレトロな感じがする。
 小豆島霊場総本院によると、小豆島88カ所霊場は、1686年に整備された。四国88カ所を模したものが各地にでき、それを写し霊場という。四国に近い島から広がり、それを島四国といい、小豆島は初期のものと言える。
 小豆島の霊場を歩いて回ると、1週間かかる。その間に、島の人に興味深い話をたくさん聞いた。その1つが、取り上げた言葉だった。岡山からの遍路も多いと聞いた。
 そkで、総本院で詳しく聞いた。小豆島遍路に来る人が多い地域として、鳥取県米子市、兵庫県全域、岡山県津山市、福井県鯖江市・小浜市・敦賀市を挙げた。「農作業のない冬の時期は、日本海側から来る。温かくなるに従って瀬戸内側からとなる」と説明してくれた。、
 出会った人は温かかった。晩冬「冷え込んだねえ」と言いながら、親切に道を教えてくれる人がいた。ある寺の住職は「ここは何もない所ですが、前の海と後ろの岩が取り柄で」と、寺の説明をしてくれた。
 総本院によると、そのころはは「参拝者は春5万人、秋3万人」と話していた。今はかなり減ったのではないか。(梶川伸)2022.05.30

更新日時 2022/06/01


関連リンク