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編集長のズボラ料理(663) アサリとキャベツとアスパラの白ワイン蒸し

春キャベツだとさらに良い

 ワインには縁がない。いや、縁がないことにしている。
 僕の努めていた新聞社は、ユルユルの職場だった。例えば、大っぴらにでなければ、少しぐらいお酒を塗す盗み飲みできた。僕も飲んだ。
 偉いさんがいるフロアの1つ上の階が職場だったことがある。目が届かないことをいいことに、土曜日の午後になると。職場に赤ちょうちんをつるした。仕事の性格上、土用日も何人かの記者は出勤しているが、大きなニュースがなければ、割とひまだったからだ。
 ちょうちんを目当てに、取材先の人などが人が来たこともあった。常連さんまでできてしまった。
 いただきもののワインンを開けた時だった。隣の職場の記者が、香りに誘われtれてやってきた。彼はワインに詳しく、しゃべり出したら止まらない。
 これがワイン好きの欠点だ。僕は知識がないから、聞き続けるしかない。だから、なるべくワインには、かかわらないことにしている。
 ワインなんか店で飲むものではない。メニューの名前を見ても、何が何だかわからない。値段のt落差も大きので、味わう前に恐怖感を味わうことになる。
 唯一安心して飲めるイタリアンの店がある。それはサイゼリア。友人とよく行くが、必ず赤と白のワインをデカンタで頼む。あてはフォカッチャ。あとはムール貝を頼めば、1人1000円あれば十分なのに、しかしながら、ワインマニアの同僚から、サイゼリアの話を聞いたことがない。
 酢少しだけしゃれようと思ったら、大阪市・梅田、阪神百貨店9階の阪神大食堂。そこのフランス料理店「リエゾン」。前菜盛り合わせとワインのテイスティングセットを頼めば3000円ほどだから、何とかなる。
 家で飲む時は、アルパカワインに決めていた。サイゼリアと同じくらい安いからだ。ところが、最近はあまり見かけないのが残念。というわけで、家にあるのは料理に使う安いわワインだけ。
 キャベツはざく切りにする。アスパラガスは皮が固ければピーラーでそぎ切りにする。深めの皿にアサリ、キャベツ、アスパラを入れ、スライスしたニンニクを乗せ、白ワインをかける。それ蒸し器にかけるか、水を張った大きな鍋に入れて蒸す。
 四国遍路に行った際、香川県さぬき市のさぬきワイナリーをのぞき、350ミリリットルのワインを1本買った。名前は「ソヴァジョーヌ・サヴルーヌ」。「芳しき野生の乙女」という意味らしいが、横文字にするから、チンプンンプンとなる。野生ブドウのリュウキュウガネブと、マスカットオブアレクサンドリアを交配させて香川大学農学部で育成させたオリジナル品種「香川農R-1」を利用しているらしい。ややこしすぎる。やっぱりワインは、酔う分からん。、いや、よう分からん。(梶川伸)2023.05.19

更新日時 2023/05/19


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