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編集長のズボラ料理(24) サトイモ・バター

 僕は京都府最南部の団地に住んでいる。隣の棟には、娘夫婦がいる。歩いて1分以内だから、しょっちゅう遊び来る。僕が帰宅すると、当然のようにこたつに入っていて、「また来てるでえ」と言う。
 娘夫婦が近くにいる最大のメリットは、夫の実家からしばしば野菜が届くことだ。田舎暮らしなので、自分で作ったもの、親類や知り合いが作ったものを、可愛い息子のために送る。ところが共稼ぎなので、昼間はいないことが多い。そこで、宅配便は僕の家に届く。それを、2家族で分ける。米、サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、シイタケ、クリ、大根、ネギ、ハクサイ……。まあ、種類が多い。
 ありがたい話だが、1つ困ったことがある。量がべらぼうに多い。十分に八百屋が開ける。それが、農作業をしている田舎の人の善意ではあるのだが。例えばサトイモ。大きな段ボール箱で届く。数えたことはないが、200や300個は入っている。重い。僕の家は2階で、エレベーターはない。だから、宅配便の人は自力で階段を運びあげる。そのたびに、「またか」と嫌がっているに違 いない。
 実家のサトイモは、モチモチとしておいしい。だが、とうてい2家族では消費できない。近くの人におすそ分けをする。それでも、なかなか減らないから、義理の姉の家にも送る。とても好評で、大いに喜ぶ。そのことを実家に伝えると、義理の姉の家にも、直接送るようになった。量を減らすうえでは、作戦は失敗した。
 サトイモは煮るのが1番おいしいと思うのだが、続けれ飽きてくる。だから、みそを入れるなど、味付けを変える。から揚げにもする。コロッケも試みる。でも、なかなか減らない。そのうち、段ボールの中はなるべく見ないようになる。
 そんな時に、おすそ分けをした近所の人から教えてもらったのが、サトイモ・バターだった。さっそく作ってみた。簡単に言えば、ジャガ・バタ(ジャガイモ・バター)のサトイモ版だ。
サトイモは皮のついたまま、レンジでチーンをする。10個くらいなら、5分あまり。途中で上下をひっくり返すと、まんべんなく柔らかくなる。皮は簡単に取れる。真ん中の包丁で切れ目を入れ、バターをはさみ、塩、コショウをふる。これで1、2回はしのいだが、サトイモ完食作戦はまだまだ続く。(梶川伸)

サトイモ・バター

更新日時 2012/01/03


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