阪急ものしり帳⑧ 庄内駅
庄内駅は1951年5月に開業した。阪急電鉄広報部によると、乗降客数の変動が著しい駅の1つだという。
庄内駅は、三国駅と服部駅のほぼ中間に設置された。三国~服部間は約3キロ。私鉄にとっては、距離が長い方だ。現在の宝塚線で駅間距離が最も長いのは、石橋~池田間の2.4キロ。ちなみに、最も短いのは、曽根~岡町の0.8キロ。
開業当時の庄内駅は、1日の乗降客が約5000人だった。阪急81駅中、多い方から56番目だった。周辺は大阪市のベッドタウンとなり、商店街も整備されていった。街はにぎわいを見せ、「庄内ブルース」という曲も歌われた。
1964年に1日乗降客数はピークを迎える。約6万3000人で、全駅中の4位に浮上した。その後は、下降線をたどる。千里ニュータウンなどのベッドタウンが、さらに郊外に形成されたためだ。
2010年の1日乗降客(平日平均)は3万1907人で、最盛期に比べると半減している。86駅中の28位と、順位も下げた。豊中、池田両市内の駅では、1日乗降客は池田駅が最も多く、5万2133人(11位)。豊中駅が5万1894人(13位)と続いている。(梶川伸)
更新日時 2012/04/20