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豊中四中に大道芸部 13人のジャグリング

ボールやこん棒、プラスチック製の輪などを使ったジャグリング。生徒らは「もっとたくさんの人に見てもらいたい」と話している

 豊中市立第四中学校に少し変わった部活動がある。部員は13人。平日の放課後、薄暗い体育館のステージ裏でボールや四角い箱を使ったジャグリングの練習に汗を流している。その名は大道芸部。
 大道芸部ができたのは8年前。当時、生徒の保護者に、オーストラリア出身のプロの大道芸人がいて、ジャグリングを教わる機会があり、数人の生徒が同好会という形で細々と始めたという。現在は部員も増え、正式な部となって文化祭などの学校行事や地域のお祭りに出演するようになった。
 大道芸にはさまざまな演目があるが、部員が主に取り組んでいるのは、ボールやこん棒、プラスチック製の輪などを空中に投げて操る「ジャグリング」と呼ばれる芸だ。投げる物の数が増えるほど、またより高く投げるほど難しくなるシンプルなもので、部員は現在、秋に開かれる学校の文化クラブ祭に向けて、13人全員が同時に行うジャグリングに挑戦している。
 「チームワークが必要なので、案外難しいんですよ」と話すのは顧問の岡田速美教諭。文化クラブ祭には教諭も参加するので、一緒に練習しているという。部員はぶつからないよう隣との間合いを計りながら芸を続けるために、夏休み中も練習に励んでいる。部長で3年生の長谷川広奈さんは「1番汗を流す文化部です」と胸を張った。
 唯一の悩みは、大道芸という非常に珍しい部活動のため競技会などがなく、学校の外で活動する場が限られていることだ。部員らは「老人ホームなどが呼んでくれたら喜んで出張します」と話している。

(早川方子)

更新日時 2012/08/08


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