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社会人落語4代目名人は新潟の元警察官

入賞した4人と、審査員を務めた月亭八方さん、小南修身池田市長、桂文枝さん

 アマチュア落語家日本1を決める第4回社会人落語日本一決定戦が9月8日、池田市で行われた。全国から応募のあった332人から、1次審査を通った165人が、落語みゅーじあむなど市内8カ所で予選を行い、10人が池田市立池田小学校体育館で決勝の舞台に進んだ。
 決勝は12分の持ち時間で、本職のことや出身地の方言をいかした語りを取り入れ、古典、創作落語を披露した。会場は大きな笑い声と拍手に包まれた。
 4代目名人となったのは新潟県の元警察官、入山隆(高座名・三流亭楽々)さん。演目の「老婆(ば)の戦術」は、交番の若い警官とおばあさんのやり取りを描いた創作落語で、自分の経験をヒントにした。「去年は銀メダルだったので、今年は金を取りたかった。賞金の50万円は、生活費として妻に取られるかな」と笑わせた。
 審査員を務めた月亭八方さんは入山さんの落語を「形がしっかりできていた」と評価。大会総括の桂文枝さんは「地域を基盤とした生活感のある話がよかった。大会全体を見ても、参加者のレベルが非常に高かった」と話した。(礒野健一)

更新日時 2012/09/10


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