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試験管サイズの菊 園芸高生が開花に成功

試験管の中に咲いた菊を見つめる眞田君

 池田市八王寺2、大阪府立園芸高校バイオサイエンス科の3年生、眞田遼平君が、試験管サイズの菊の開花に成功し、研究者の注目を集めている。
 植物の突然変異や細胞培養の課題研究として、眞田君が4月から取り組んでいた。通常は約60センチの高さに成長するスプレー菊の花弁から培養したカルス(細胞塊)を20本の試験管に入れ、約2カ月後に、1本が開花した。高さは6センチ、花の直径は2センチほどのミニサイズだった。薄紫色の花弁が白色になった以外は目立った奇形はない。
 眞田君は「開花を見つけた時はうれしかった。珍しい体験をさせてもらった」と話し、秋には研究成果を論文にまとめる予定だ。指導する西村秀洋教諭は、「今後は開花した個体をクローン培養し、安定して生産できるようにすることで、商品化も目指したい」と話している。
 眞田君はバスケットボール部の主将も務めており、「8月下旬に高校生活最後の大会がある。そちらでもいい花を咲かせたい」と意気込んでいる。(礒野健一)

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