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アメリカンシャドーボックス仲間、松田・橋川さん

9月に開いていた池田栄本町郵便局ロビー展の作品を前にする松田さん(左)と橋川さん

 同じ図柄の絵を複数枚、パーツごとに切り分けて重ね張りし、立体感を出すクラフトアートが「アメリカンシャドーボックス」だ。池田市建石町に住む松田リエさんと、伏尾台に住む橋川恵子さんは、12年前から一緒に製作を続けている。
 題材は中世ヨーロッパを絵本のように描くオランダの画家、アントンピックの作品のほか、ひな人形など和風のものもある。「同じ絵を使っても、どこを切るか、奥行きをどうするかで、人によってまるで違う作品になる」と松田さん。「細かい作業で肩もこるけど、逆に無心になって集中するのが、いい気分転換になる」と話すと、橋川さんが「作業に入る前のおしゃべりも含めてね」と付け足した。
 松田さんは以前住んでいた広島で、PTAの集まりの際に教えてもらったのがきっかけだとなった。池田に越してきた後、橋川さんとはエアロビクス教室で一緒になり知り合うが、息子が池田高校で同じクラスとなり、より親しくなった。「それにも面白い話があるんだけど、ちょっと長くなるなあ」と、2人がいたずらっぽく笑う。今にも動き出しそうな、見る人をワクワクさせる作品の原点は、その笑顔にありそうだ。(礒野健一)

更新日時 2013/10/11


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