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5代目社会人落語名人に、豊中市の青山知弘さん

決勝戦で創作落語「スライダー課長」を披露する青山さん

 10月20日に池田市民文化会館アゼリアホールで行われた第5回社会人落語日本一決定戦決勝戦で、豊中市在住の会社員、青山知弘さん(高座名・銀杏亭魚折=いちょうていうぉーりー)が5代目名人に選ばれた。
 19日に池田市内6会場で行われた予選には、書類審査を通過した175人のアマチュア落語家が全国から集まり、日ごろ磨いた話芸を競い合った。青山さんは初出場ながら10人の決勝進出者に選ばれ、全く野球を知らない上司と、その部下とのコミカルなやり取りを表現した創作落語「スライダー課長」を披露。会場を爆笑の渦で包み込み、栄冠に輝いた。大阪大学落語研究部出身の青山さんは、大学4回生だった2010年に、全日本学生落語選手権でも優勝しており、アマチュア落語界初の2冠を達成した。また、26歳での社会人落語名人選出は、史上最年少となる。
 青山さんは「今日は楽しく落語ができた。幅広い年齢層に伝わるネタは何かと考え、野球が思い浮かんだ」と話したが、青山さん自身は野球を知らず、ネタ作りのために研究したという。
 大会総括を務めた桂文枝さんは「決勝進出者のレベルも年々上がり、プロとは違う、社会人落語家というものが5回目にして成立したのではないか。青山さんの落語は構成力が素晴らしく、また、けいこをしっかり積んだことが伝わってきた」と評した。(礒野健一)

更新日時 2013/10/21


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