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池田市立歴史民俗資料館 特別展『お殿様の「御勝手」事情』始まる

企画展を見る来館者

 池田市立歴史民俗資料館(五月丘1-10-12、谷口博昭館長)で10月18日、江戸時代に池田市域を領地とした麻田藩を取り上げた特別展『お殿様の「御勝手」事情~北摂麻田藩の財政再建』が始まった。同藩の陣屋が豊中市蛍池にあったということで豊中市教育委員会と共催。
 麻田藩をメーンにした特別展は今回が初めてで、財政状況が困難だった同藩の財政改善のための対応策などを種類別に紹介する。古文書から見る領主と村人とのやりとりなどから、当時の人間関係を想像してもらうのが狙い。
 同展では豊中市教育委員会から提供を受けた「軍配団扇」ほか、当時の金、銀などの代わりとして流通していた藩札、藩主の青木重兼=あおき・しげかね=の肖像画など102点を展示している。
 授業の一環で同館を訪れていた陶山遼君は「普段見れない歴史的に貴重なものが見れて、とてもうれしい」と話した。
 同館の学芸員を務める高野弥和子さんは、「歴史に興味がある人、領主と村人との関係が気になっている人に来てほしいですね。見どころは多くの古文書です。歴史に興味がなくても今回の特別展は面白い切り口ですので、ぜひご来館ください」と笑顔で話していた。
 同展は12月8日(日)まで。入館無料。開館時間は午前10時~午後6時。休館日は月・火曜日、祝日。11月10日午後2時からは、愛知学院大学の中川すがね教授を講師に迎え、「領主財政と大名貸」をテーマにした記念講演会(聴講無料)を実施する。=情報提供・池田市
(進藤郁美)

更新日時 2013/10/22


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