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心にしみる一言(37) 「あなたは高齢者ではない」という態度で接すれば、患者さんがりりしくなる 

2002年2月9日の毎日新聞

◇一言◇
 「あなたは高齢者ではない」という態度で接すれば、患者さんがりりしくなる

◇本文◇
 笑顔、敬語、様づけ。兵庫県稲美町の大西整形外科が、患者に接する際の方針だという。
患者には年配者が多い。「お年寄りの生活能力を落とさない、あるいは上げていく」。そんな考えに立ち、ホテルのような対応を目指している。
検査が終わってベッドから下りる時に、「おばあちゃん、立てる?」のような聞き方をすれば、「痛い、痛い」と、言ってしまうこともある。ところが、「○○様、よろしゅうございますか」と言うと、「はい、ありがとう」といった答えになり、振る舞いもシャキッとするのだそうだ。
人生の先輩への敬意を、言葉と態度で表す。医者や看護婦が変われば、患者も変わる。「化粧やおしゃれをする女性の患者さんが増えたみたい」と聞き、ほほえましい思いがした。(梶川伸)=2002年2月9日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.08.22

更新日時 2015/08/22


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