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ちょっと味見を(346) 丁字屋のカモ鍋

丁字屋のカモ鍋

 寒い時期になると、滋賀県高島市今津町の丁字屋で食べたカモ鍋を思い出す。友人に誘われ、4人で出かけた。「ちょっと高いけど」と、断りがあった。
 築250年以上の旅人宿。確かに1人前8000円もする。続いて七輪でモロコを焼く。女将さんが焼いてくれるのだが、小さいのに脂がのっていて、ただ、鍋だけだはなく、セットになっていた。
 まず出て来たのは、小アユの佃煮とコイの洗い。コイがコリコリと歯ごたえがいい。続いて七輪でモロコを焼く。女将さんが焼いてくれるのだが、小さいのに脂がのっていて、焼けた皮が香ばしい。みんなの評価も高かった。ウナギのかば焼きも、七輪で焼き直してくれた。
 メーンはカモ鍋。大きな皿に切ったカモがきれいな花模様に並べられている。骨くずしを固めたもの、肝も入っていた。ほかはネギとシイタケ、豆腐。鍋にだしが入っていて熱し、ネギを縦にして入れて鍋いっぱいにする。その鍋側にシイタケと豆腐を差し込む。そうしておいて、上にカモを並べていく。味つけは砂糖としょうゆだけ。食べると味つけはしつこくなく、カモの味を大事にしていることがわかる。ネギもおいしかった。
 最後はうどん。大量に出てきたが、案外あっさりなので、たくさん食べることができた。ただ、食べてしばらくすると、カモの脂身のせいで少し口の中がねっとりとした。口直しにまんじゅうが出てきた。(梶川伸)2016.01.27

更新日時 2016/01/27


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