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「高校生とクッキング かむかむメニュー」を開催

参加者と料理を作る高校生たち

 大阪府立桜塚高校(豊中市中桜塚4)家庭科部の生徒が考えた高齢者向けの料理レシピ「噛(か)んですこやか かむかむメニュー」の調理実習が20日、中部保健センター(岡上の町2)で開催された。口の機能低下の予防を目的に豊中市が10月に発行した冊子「いきいきシニアのためのお口の健康づくりハンドブック」に掲載されている料理を実際に作ってもらおうと企画されたもので、生徒11人と高齢者15人が調理に挑戦した。

 このハンドブックは豊中市歯科医師会(上野坂2、後藤眞一会長)などの協力を受けて作成に着手。家庭で簡単に実践できる、口腔機能低下の予防に効果がある項目を盛り込んだ。より身近なものにしようと同校家庭科部などの協力を得て、4月頃からメニューなどの検討や試作を重ね、10月に完成させた。

 この日は午後2時に講座が始まり、サツマイモを一緒につぶしたり、味つけを確かめ合ったりと和やかな雰囲気で調理が行われ、だご汁、デザート春巻き、揚げナスの3品を40分ほどで完成させた。その後、噛む、飲み込むといった機能低下を予防し、唾液の分泌を促す効果がある「ごっくん・にっこり体操」の体験も行われ、参加者は大きく口を動かす大切さを学んでいた。

 参加者の寺北圭介さん(82)は「揚げたナスに噛みごたえがあることが意外だった。家でも気軽に作れるレシピだったので、家族にも作って喜んでもらいたい」と話していた。家庭科部では「クラブ活動と違って、年上の人と一緒に料理ができて楽しかった。おいしいと喜んでもらえたので、家でもよく噛めるメニューを使って健康づくりに役立ててもらえれば」と話していた。=情報提供・豊中市(礒野健一)

桜塚高校 かむかむメニュー

更新日時 2010/12/21


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