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ちょっと味見を(823) 和た与のでっち羊羹

和た与のでっち羊羹

 遊び仲間で先日、滋賀県近江八幡市を訪ねた。名物の1つに、和た与のでっち羊羹がある。その時は食べなかったが、5年ほど前に遍路仲間と行った時に買った写真がある。
 和た与は文久3(1863)年の創業の和菓子屋で、でっち羊羹(ようかん)はその代表商品。竹の皮に包んである。海がないので、寒天の代わりに小麦粉をつなぎに使っているので、モチッとした食感がある。
 5年ほど前は、遍路仲間の夫婦が「買いたい」と言ったので、私も同調した。夫婦に理由を聞いた。店は昔、火事に遭い、家族のうち2人が亡くなったそうだ。店が再開した時、夫が「応援のために買いに行こう」と言い出し、わざわざ大阪から出かけた。そんな因縁の店だった。コースから少しはずれていたが、良い話だと思い、立ち寄った。(梶川伸)17.05.06

更新日時 2017/05/06


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