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編集長のズボラ料理(406) パセリのパスタ

緑の色が命

 パセリは安いのか高いのか、そのことを、真剣に考え始めた。
 パセリはスーパーで、1袋100円から150円で売っている。この値段、安いと思って買う。買ってはみたが、さて何に使うか。
 以前、煮豆サラダ(編集長のズボラ料理33回)、アサリ・パセリ(ズボラ料理80回)で使ったことはあるが、どちらも1束の1割だけだった。ジャガイモのサラダに入れることもあるが、これは15分の1。もし2分の1を使えばパセリだkらけで、イモサラではなく、パセリサラダになる。パセサラでは語呂が悪い。
 言ってみれば、パセリは彩りである。添え物である。飾りである。
 洋食を食べに行くと、料理にパセリがついている。ただし、経験則によると、食べる人より残す人の方が上回る。食べ終わった後も、経験則で分かってきたことがある。パセリを皿の真ん中に残す人より、皿のすみに寄せる人が多い。さらに、その上にナイフ・フォークを置いて隠すので、残して申し訳ない気持ちがあるのだろう。
 なぜパセリがついているのだろう。緑色が欲しいだけだはないか。それなら、パセリの絵がついた皿を使えばいい。そうはならなないのは、パセリを使った方が安いからに違いない。
 残す人は「パセリ抜きで」とは言わない。「パセリはいらないから、その分まけて」とも言わない。何でだろう。パセリの存在が軽いからだ。
 ところで、買ってきた家のパセリの運命は? たいていは次回のイモサラまで出番がなく、鮮やかだ緑は黄色く変色し、シャキシャキだった葉はしなびていく。そして、15分の14はごみ箱への道をたどる。だとすると、100円余りは高いのではないか。
 パセリを主役にしてみた。テレビ番組で見て、簡単そうだったからだ。主役を張るには、1人あたり1袋はいる。それをつぶすので少量となるので、高いとも感じる。
 パセリ葉の部分だけもぎ取り、ミキサーに入れる。多めのオリーブオイル、少量のコンソメスープか鶏がらスープ、塩少々を加え、スイッチを入れて、ドロドロのパセリソースを作る。ベーコンの塊を適度な長さの棒状に切る。油をひかないフライパンでベーコンをよく焼く。パスタをゆで、プライパンに移し、少しだけ煮汁も加える。パセリソースを加え、熱しながら和えて、皿に盛る。
 洋食屋のパセリに言及したが、僕は食べる方だ。スーパーの刺し身にパセリがついていることがある。これはできたら、食べたくない。パセリの味が強すぎる。身勝手なものである。(梶川伸)2020.04.21

更新日時 2020/04/21


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