編集長のズボラ料理(877) ブロッコリーの素揚げ
これでも料理か、と思うものの1つに素揚げがある。油で揚げるだけなので、誰にもできる。技術などいらない。それなのに、おいしいものがある。
フライドポテトも、言ってみれば素揚げだ。これはビールのあてにいい。塩やケチャップをつけてもいいが、そのままでも十分。
勤め始めた若いころ、先輩に連れられビールを飲のみに行くと。必ずフライドポテトを頼んでくれた。簡単なのに、結構いける。おごってくれるので、ありがとうだが、いま考えれば、安いのが理由だったのかもしれない。当然僕も踏襲し、後輩に安いポテトをおごった。いまだに家でも揚げ続けている。
家ではポテト以外には、素揚げそのものを食べることはあまりない。どうも、料理らしくないからだと思う。
中華料理の場合は、素揚げは料理の前処理の場合が多い。酢豚の野菜はその代表格だろう。でも、家ではその工程を省いてしまう。簡単なのに。どうも一貫性がない。
ナスだけは素揚げのあと、もう一工夫することがある。例えば、素揚げナスの黒酢漬け(編集長のズボラ料理611回)。名前の通りのもの。その変形の素揚げナスの酢・ラー油漬け(編集長のズボラ料理369回)。あまり変わりはえはしないが、ナスは揚げたくなる。
ポテト以外、しばらく素揚げから遠ざかっていた。テレビ番組で見て、やってみたくなった。それはブロッコリーだった。
ラーメン屋さんを紹介していて、人気のトッピングがブロッコリーだという。何!である。ラーメンに乗せてもいいのなら、そのままでもいいかもしれない。
ブロッコリーは食べやすい大きさに房分けする。茎の部分はなるべく短く切り、房だけに近い形にする。油の量は少なくし、ブロッコリーの高さ程度にする。油を熱し、まず茎側を下にして揚げ、次に房側を下にして、サッと揚げる。
これだけのこと。これでも料理だと、胸を張っていいのかどうか。味が物足りなければ、塩やポン酢を使えばいい。
素揚げを使った食べ物で、印象に残っているものがある。格安・弾丸ツアーで山口県に行った時だった。昼ご飯は秋吉台カルストにある秋芳洞そばの安富屋だった。セットメニューだったが、中心はごぼう麺。このあたりの名物の美東(みとう)ゴボウを練り込んだ麺で、美東ゴボウの素揚げチップが用意してあり、これをトッピングして食べる。うまいと思ったが、もう1度、弾丸に挑戦する勇気はない。(梶川伸)2026.06.12
更新日時 2026/06/12