編集長のズボラ料理(883) モロッコインゲンとソーセージのトマトソース
ご近所の奥さんに、インゲンマメとモロッコインゲンをたくさんもらった。
お父さんが家庭菜園を楽しんでいて、実家に帰ると収穫した野菜を押し付けられるのだという。「だれかもらってくれる家があったら」と。その「もらってくれる人」にうちが選ばれている。今回も。
うちの前で小さな花壇を作っていて、そこが小学生の集団登校の集合場所になっている。奥さんの子どもも集団登校メンバーだった。この春に卒業したが、家は僕と同じアパートだから、顔を合わせることも多い。おすそ分けの時は、すぐ分かる。白いレジ袋を持っている、その中に野菜が入っている。
インゲンマメは以前にももらったことがある。スーパーでも時々買うので、料理はいくつか知っている。塩ゆでにしたり、ゆでてゴマ和えにしたり、天ぷらにしたり、
モロッコインゲンは初めてで、それほどなじみがない。ゆでて明太子マヨネーズで和えるか、バター炒めにするか、そのくらいしかレパートリーがない。どうしようかと考えていて、カットトマトの缶詰めが、使えないまま静かに眠っているのを思い出した。
それにして、ホールトマトやカットトマトの缶詰めは、何で開けにくのだろう。プルトップを引っ張って円形状に切り取っていくのだが、極めて難しく、危険も伴う。まずプルトップを力一杯引かないと、ふたに切れ目ができない。それに成功しても、ふた部分を円形に切り取るためには、また力がいる。切り抜く円盤はまるで刃物のようで、細心の注意を払わないと、手を切ることになる。ふたを開けるのは命がけだ。
缶詰めが眠っていたのには理由がある。プルトップを引っ張っぱると、何とプルトップだけ外れてしまった。つまり、全く開ける手がかりのない円筒缶になってしまったのだ。
そのままほっておいたが、モロッコインゲンのために、一大決心をした。開けるためには、缶切りが必要だが、見つからなかったので、そのままにしていた。そこで100円ショップで買ってきた。ついに缶を開けることに成功した。
モロッコインゲンは両端を少し切り、筋があれば取り除いて、サッとゆでておく。ソーセージは縦に3~4等分に切る、フライパンにオリーブオイルをひき、ニンニクのみじん切りを加えて熱し、ニンニクオイルを作る。モロッコインゲン、ソーセージ、カットトマトを入れ、コンソメスープの素、クレイジーペッパーで味をつけながら炒める。
缶詰め大騒ぎは、集団登校の子どもたちのために、人気本「大ピンチ図鑑」を買ったころだったが、まさに大ピンチ図缶になってしまった。もっと大ピンチだったのは、子どもたちの多くが、読んだことがあり、せっかく用意したのに、ほとんど受けないことだった。(梶川伸)2026.07.10
更新日時 2026/07/10