このエントリーをはてなブックマークに追加

災害時のライフライン⑥ 大阪ガスの対応(上)

 地震が起きた時に、まずしなければならないこととして思い浮かぶのは、ガスの元栓を閉めることだろう。しかし、「まずは自分の身の安全確保をして下さい」と、大阪ガス導管事業部の米原理さんは話す。現在、ほぼ100%の普及率となったマイコンメーター(ガス使用量を測るメーター)が、震度5相当の揺れを検知すると、自動的にガスを遮断するからだ。マイコンメーターはガスの異常な流量にも反応して遮断するが、一方で直接的な揺れは地震だと感じてしまうため、ボールがぶつかっても、ガスを止めてしまうこともあるという。

 ガスの災害対策の基本は、2次災害を防止することだ。そのため大阪ガスは、「何かあれば止める」ことを考えている。それが家庭ではマイコンメーターの作動にもなる。ガスを供給する導管が損傷した場合に備えて、大阪ガスはエリアをブロック化して管理している。大きい方からスーパーブロック、ミドルブロック、リトルブロックと細分化していき、1カ所の損傷が影響を与える範囲をなるべく狭くするよう備えている。また、豊中市で864キロメートル、池田市で309キロメートルのガス管が地中に張り巡らされているが、そのうち約80%が耐震性の強いポリエチレン管となっている。今後も新規管への取り替えで、その割合を増やしていく。

 大阪ガスは独自に地震計も設置し、監視している。阪神大震災時は34カ所に設置していた地震計は、現在241カ所にまで増えた。そこから届く情報や、気象庁からの情報をもとに被害状況を予測し、対応を迅速に判断する。

 また社員の動員の関しては、大阪ガスの供給エリアで震度5強以上を観測した場合、全社員が自動出社する体制が整えられている。(礒野健一)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」27号(2011年8月11日)

大阪ガス マイコンメーター

更新日時 2011/08/11


関連地図情報

関連リンク