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渡邉・豊中市議長 兼業農家で早朝から田へ
豊中市議会第７５代議長に選ばれた渡邉稔さんは、議員になる前は豊中市の職員だった。原田元町の農家で育ち、今も兼業農家として米や野菜を作っている。
１９９３年６月に長女が市議の桝田昭さんの長男と結婚したが、１１月に桝田さんが急逝。その後を継ぐ形で市議に立候補した。周囲から強く勧められてのことだったが、「家庭はもめに、もめた」と振り返る。妻から「実家に帰らせていただきます」と言われ、長女には「お父さんを勘当する」と拒まれた。それでも「市の行政に３０年以上携わってきた。市民の役に立てるという自負がある」と思いは強かった。そんな父を見た長男が「親父に協力しようや」と妻と長女を説得してくれた。今では家族全員が応援しているという。
議員になって６期２０年目の７３歳。前夜に酒を飲まなければ、早朝に起きて田んぼに行く生活を送っている。「農業のおかげか、健康なんです」と日焼けした顔で話す。「あと１年で、７４歳で他界した父と同じ年齢になる。これからはお礼奉公の気持ちで市政安定と議会運営に尽くしたい」と語る。（早川方子）
更新日時 2013/06/15
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