このエントリーをはてなブックマークに追加

編集長のズボラ料理(150) サツマイモとカボチャのヨーグルト・マヨネーズ和え

ヨーグルトとマヨネーズの分量は好みで

 サツマイモに言いたい。君はおかずなのか、お菓子なのか。はっきりさせてほしい。
 娘はスイートポテトが好きで、よく食べる。仕方ないから、時々挑戦してみる。作り方もきちんとは知らないし、完成しても見かけは悪い。しかし、砂糖やらバターやらシナモンやらを加えれば、それらしくなる。当然、おやつとして食べる。
 ちょっと似ているが、大学イモはどうか。仲間で中華料理を食べにいくと、たいていは女性だが、最後に大学イモを頼む人がいる。しかし、おかずの最後のメニューとしての位置づけなのか、デザートなのか、どうもはっきりしない。
 その点、男ははっきりしている。生ビールから紹興酒(しょうこうしゅ)に移り、最後にビール小瓶1本をみんなで少しずつ飲めば、それで終わり。それ以降はデザートになる。
 雰囲気として、大学イモはデザートなのだろう。そう安易に考えていると、とんでもない展開となる。女性の中には、さらに杏仁(あんにん)豆腐を注文する人がいる。そうなると、大学イモはおかずの最後とも判定できるし、デザートの一品目とも認定できる。どっちやねん。
 そこで悩みは終わるかと思うと、それは甘い。大学イモは食べ切れないから、箱に詰めて持って帰る人がいるのだ。じゃあ、家ではおかずで食べるのか、デザートにするのか。考え出すと、昔の漫才師のように夜も眠れなくなる。
 カボチャも少し似たところがある。スープにするかと思えば、煮物や天ぷらにもする。れっきとしたおかずである。ところが、パンプキンケーキなるものもある。おれは、お菓子じゃないか。ややこしい。
 そこで、考えに考えた結果、混乱の理由にたどりついた。両方とも甘いからだ。そのために、おかずとお菓子の境界線上をウロウロする。
イモ、タコ、ナンキンと言う。タコはさておき、女性は何でややこしいものが好きなのだろう。おかずも、お菓子もと欲張り過ぎではないか。
そこで、腹いせにサツマイモとカボチャを使う。どちらも食べやすい大きさに切ってゆで、軽く塩、コショウを振りかけておく。マヨネーズとヨーグルトを混ぜ、サツマイモとカボチャを和える。これは、おかずだ。と、思うけど。(梶川伸)2015.10.06

スイートポテト 大学イモ

更新日時 2015/10/06


関連地図情報

関連リンク