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ちょっと味見を(810) 上勝の棚田米と湧き水と負けん気でこっしゃえた純米吟醸原酒

上勝の棚田米と湧き水と負けん気でこっしゃえた純米吟醸原酒

 遍路旅の案内人で徳島県上勝町の別格3番慈眼寺の参拝するため、前夜は月ヶ谷温泉月の宿に泊まった。夕食の際に地元の日本酒を注文すると、薦めてくれたのが、「上勝の棚田米と湧き水と負けん気でこっしゃえた純米吟醸原酒」だった。ラベルを見て、名前の長さに驚いた。また、販売元が高鉾建設酒販事業部となっていて、さらに驚いた。
 そのことをフェイスブックに載せると、この酒を知っている友人が、注釈を加えてくれた。建設会社の大将の女将さんが米を育て、鳴門市の松浦酒造(「鳴門鯛」の蔵元)で酒に造ってもらっているそうだ。
 日本酒度は+3だから、やや辛口ということになる。しかし、味は強いうえに華やかで、甘口にすら感じる。
 上勝町は山の中の町だが、注目を集めている。料理に添えるモミジの葉や花などの「葉っぱビジネス」で有名になった。担い手はおじいちゃん、おばあちゃんで、そんな年配者がパソコンを使いながら事業を展開し、元気な姿がテレビで紹介されたり、映画になったりもした。株式会社組織にしていて、その事務所が宿の一角にある。そんな元気さの延長線上に、この酒もあるのかもしれない。(梶川伸)=2017.04.24
 

更新日時 2017/04/25


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