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編集長のズボラ料理(587) ネギとツナのレンジでチーン

ツナに味があるので、シンプルにポン酢だけ

 気に入った食べ物を、フェイスブックでしばしば紹介している。僕はグルメではないが、食い意地が張っているので、新しい食べ物には手が出てしまう。気になった食べ物屋さんがあれば、入ってしまう。
 せっかくだから、食べたものの印象を留めておきたい。フェイスブックに投稿するのも、そのためだ。その際には写真を撮る。だから僕のパソコンは食べ物写真で、メタボリックに状態になっている。最近、動きが鈍いのも、そのためだろう。僕の体と一緒である。
 いろいろな食べ物に、コンパクトカメラかスマホのカメラを向ける。しかし、ネギの写真は撮りにくい。細長いからだ。撮れたとしても、それをフェイスブックに載せると、緑の線のようなものが見えるだけ。
 白ネギならまだ撮りやすい。太いし、緑の部分はカットして売っている場合が多いし。
 青ネギはそうはいかない。買い物袋に入れて家に持ち帰ろうとすると、袋から出てそびえ立つ。冷蔵庫の野菜室には、2つ折りにしなければ入らない。こんな長いものをカメラに収めるのは、一筋縄でいかない。
 香川県には、讃岐うどんに適したネギがある。讃岐の細ネギ。名前の通り細いのが特徴で、これを数本写そうと思えば、困難を極める。半分に切って、全部まとめて撮以外にない。
 僕が好きなのは、白い部分も緑の部分も食べるネギ。両方を食べられるので、お得感がある。
 九条ネギもそうだが、もう少し太いものがいい。グルメの友人に、兵庫県朝来市の岩津ネギを買いに連れていってもらって以来、その系統のネギを好んでいる。
 近ごろでは、奈良県大和高田市の大和一光ねぎが気に入った。太さがあるし、味はいいので、主役になる。今回はそれを使った。手に入らなければ、太めのネギでいい。
 ネギを斜め切りにし、レンジで使える容器に盛る。ツナの缶詰めの中身を取り出し、油の液体を除いてネギの上に乗せる。レンジに3分ほどかけ、食べる時にポン酢をかける。
 ネギはうどんの薬味だ。京都市・上七軒のうどん屋さん「ふた葉」で、冬だけのメニュー、ネギうどんを食べたことがある。ぶつ切りの九条ネギが入っていて、店の主人は「ネギが主役のうどん」と言っていた。「冬はネギに『鼻たれ』が入っているから」と。鼻たれとはネギの中心のヌルヌルしたもの言い、これがおいしいからだ。
 レンジでネギをチーンすると、芯の方がヌルヌルになる。鼻たれまではいかず、風気味程度だが。(梶川伸)2022.03.18

更新日時 2022/03/18


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