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寺の花ものがたり(287)温泉寺(神戸市北区)桜=3月末~4月上旬

2009年4月7日撮影

 神戸市・有馬温泉は関西の代表的な温泉で、入浴客や観光客が多い。駅から歩いて温泉街の狭い道を行くと、次々に小さな寺が現れる。
 境内は広くないので、木の数は数えるほど。しかし、観光地ということもあって、どこの寺も春の桜、秋の紅葉を楽しむ人が目につく。
 駅をスタートして、桜を見るとする。太閤橋の桜→善福寺の糸桜→温泉寺の桜→念仏寺の桜→林渓寺の枝垂れ桜といったコースとなる。
 温泉寺は豊臣秀吉が天正18(1590)年、阿弥陀堂で大茶会を開いた。そんな歴史のある寺で、桜をめでるのも一興。鐘楼と本堂の間に木は集まっている。本堂の縁のあたりからミ見下ろすと、鐘楼を桜が飾っているように見える。
 何度か訪ねた。少し時期が遅かった時もあり、桜のはなかなり散ってはいたが、地面に花びらが敷き詰められていて、それも春の風情だと喜んだ記憶がある。

◇温泉寺(おんせんじ)◇
 神戸市北区有馬町1643。神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩10分。078-905-0650。薬師如来の導きで、有馬温泉を訪れた行基が神亀元(724)年に建立したと伝えられる。本尊は薬師如来。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2022.03.31

更新日時 2022/03/31


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