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編集長のズボラ料理(645)はんぺんのバター焼き玉子豆腐府かけ

はんぺんを焼く時にかえるしょうゆは、ワサビしょうゆでもいい

 ソースとは何だ。最近の疑問の1つだ。
 幼いころ、ソースといえばソースだった。だから、それほどソースが話題になることはなかった。カレーライスにソースをかけるか、かけないかの奥深い論争の時くらいだった。そして、ソース派には、「そ―すか(そうですか)」とダジャレを言って、終了するのだった。
 もう1つ。ソースと比べるものはしょうゆだったので、焼き飯にはソースをかけるか、しょうゆをかけるかの、これまた奥深い論争はあり、この際にはソースという言葉を使うことになった。そして、しょうゆ派の僕は、「しょうゆうことか」と、けなされて終わるのった。
 やがて、家庭内のソースに、内部対立が起きる。トンカツソースが登場したのだ。これにより、ソースはソースでなくなった。トンカツソース以外はウスターソースということになり、ソースは内部分裂した。かくて、トンカツにはトンカツスースをかけないと、トンカツとソースのダブル素人と見られるようになってしまった。
 さらに、おたふくソースが家庭内ソース状況を複雑にした。大阪人はお好み焼きに誇り持っている。広島のお好み焼きのことを広島焼きと言って、規格外扱いにする。一方、広島人も誇りをもっているから、お好み焼きとしか言わない。広島に、広島焼きと言う言葉は似あ。
 意地を張り合うのだが、大阪人はソースだけは広島のおたふくソースを取り入れる妥協をし、冷蔵庫の中は三つ巴のソース状況になった。
 さらに、さらに、仕事・生活の拠点を大阪に長く置いていると、ヘルメスソースも冷蔵庫に入れておくようになる。大阪えはこのソースを知っているかどうかで、大いにソースステイタスに絵依拠するからだ。そして、冷蔵庫のソース状況は複雑化した。
 そんな流れがあるのに、ここ20年ほどで、ソース問題はフェーズが変わってしまった。トマトソース、ホワイトソース、ドミグラスソース、ミートシース……。ここまではまだ居亮半イアが、料理に欠けるものは何でもソースで、スイーツに何かかけてあれば、それソースだから、食卓の上はソースだらけなのだ。
 フライパンでバターを温め、はんぺんの両面を焼く。最後にしょうゆを垂らし、さらにサッと両面を焼く。食べやすい大きさに切って、さらに盛る。買ってきた玉子豆腐を細かくカットし、はんぺんにかける。玉子豆腐についているたれもかける。
 「卵豆腐ソース」と命名しようかと思ったが、僕ら団塊の世代にはどうもなじめないので、「玉子豆腐かえk」とした。泥臭いがしょうがない。もそい、もしソースという言葉を使うなら、垂らすしょうゆはソイソースだし、玉子豆腐のたれもソースだし、ソースだらけでややこしいことになる。(梶川伸)2023.01.24

更新日時 2023/01/24


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