編集長のズボラ料理(856) バナナの天ぷら
果物は、お菓子やデザートととして食べるものだと思い込んでいた。しかし、おかずになると教えられのはパイナップルだった。
中華料理店で食べた酢豚に入っていた時には驚いた。思いもよらなかったので、トンでもないと感じたが、口にしてみれば十分に納得できた。
京都市の中華料理店「鳳舞楼」では、人気メニュー白酢豚がる。パイナップルだけでなく、ライチまで入っていた。これはやりすぎと思ったが、口にしてみれば、アリだと思った。
考えてみれが、おふくろは家で焼き肉をえうる時にいつのころからか、ぽん酢に大根おろしとリンゴのすりおろし加えて、たれを作っていた。どこで覚えたのか知らないが、店の味っぽいと思ったものだ。
そのころから、カレーライスでルーの上に、レーズンをふるようになった。料理に果物を使うことに目覚めたのだろう。
果物料理はいろりあるが、バナナはどうだろう。そう思ったのは、ご近所さんにバナナを1房もらったからだ。僕と同年輩の夫婦。病院通いをしていて、途中の果物店に寄って買ったのだという。
ありがたい話だが、1つ問題があった。1房といっても、20本ほどがついていて、量が多い。しかも1本が大きい。食べるのが大変だ。「新聞紙に包んで冷蔵庫に入れておけばいい」と教えてもらったが、それにしても多するではないか。そこでご近所さにもおすを分けすることにした。
これは簡単ではない。ご近所同士だから気を遣う。せっかくのプレゼントなのに、第3者に渡すところを見れば気が悪いだろう。そこで、あたりの様子を見渡しながら2軒に配った。これは、遍路の経験が役に立った。
高知県安田町の第27番札所・神峯寺は標高450メートルの山中にある。そんな難所を自転車で登ろうとした時、おばあちゃんが赤飯を差し出した。「お接待だけど、今あの人にもらったので、見つからないようにね」。さっそくリュックに入れ、その人の前を走り過ぎた。
バナナのおすそ分け作戦は無事は終了した。でも、まだたくさんある。ズボラ料理に使わねば。デザートでなく、おかずとして。
バナナは皮をむき、食べやすい大きさに切る。乾燥パセリをバナナにまぶす。小麦粉に水を加えて混ぜ、薄めの天ぷらの衣を作る。バナナに衣をつけ、油で揚げる。
夕食におかずとしてテーブルに乗せた。家族の一言。「これはお菓子」。そんなバナナ。いとおかし。(梶川伸)2026.03.02
更新日時 2026/03/02