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身近な生き物たち⑥ 五月山の動物たち・ほ乳類

五月山のホンドテン(2011年1月16日、下山孝さん撮影)。アライグマらと同じように、驚くと立ち上がった。カメラは獣道に設置し、赤外線センサーが動くものを感知すると、自動的にシャッターがおりる

 身近なハイキングコースとして親しまれている池田市の五月山には、多くの野生の動物が暮らしている。

 まず挙げられるのは落語ネタでも有名なイノシシだ。山腹はもちろん、五月山体育館周辺でも目撃されている。ニホンジカもよく見られるが、これらはアライグマとともに農作物を荒らす害獣として、駆除の対象にもなっている。

 タヌキやアナグマ、テン、ノウサギといった動物もよく見られる。池田・人と自然の会の今城香代子さんによると、子育て中のタヌキが住宅地に現れて餌をもらうこともあるという。

 会の下山孝さんは、五月山に自動撮影カメラを設置して観察を続ける。「夜行性の種が多いので、昼間にハイキングをしていても出くわすことは少ない。今追っているのはキツネだが、最近は目撃例も聞かなくなった」と話す。

 実際に姿は見えなくても、生息を裏付けるものは見つけられる。排泄物などのほか、ニホンリスが松ぼっくりを食べた跡の「エビフライ」の形は分かりやすい目印だ。それらを探しながら五月山を登ってみるのも楽しいだろう。(礒野健一)

五月山

更新日時 2011/09/21


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