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身近な生き物たち⑮ 準絶滅危惧種・モリアオガエル

モリアオガエルの卵塊。池田市東山のため池で、少なくとも30個は確認できた=6月21日撮影

 梅雨の時期、山の中で木の枝にぶら下がる白い塊を見かけたことがあるだろうか。拳ほどの大きさの白い塊には、よく見ると白い粒がたくさんあり、その下は必ず池などの水場になっている。それはモリアオガエルの卵塊だ。池田市東山地区で多く見ることができる。

 モリアオガエルは名前の通り、森の中に住み、産卵時期にだけ水場にやって来る。体長は雄が4~7センチ、雌がやや大きく6~8センチだ。産卵場所にやって来たメスに複数のオスがしがみつき、産卵・受精時に分泌される粘液を足でかき混ぜ泡立たせながら、卵塊を作り上げる。泡の表面はやがて固まり、卵はその中でかえりオタマジャクシとなる。雨に濡れて卵塊が水に落ちるとオタマジャクシも池へと移るが、天敵のイモリや蛇などが落ちる前から待ち構えており、生存競争は激しい。

 日本固有種のモリアオガエルは本州のほとんどに生息するが、森林開発などの影響で、場所によっては絶滅の危機に瀕している。池田市のモリアオガエルは、まだ十分に繁殖しているが、大阪府は準絶滅危惧種に指定しており、環境の保全は大切だ。(礒野健一)

モリアオガエル

更新日時 2012/07/10


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