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編集長のズボラ料理(226) イチジクのサンドイッチ

別に半分に折る方式でなくてもいいし、バターを塗ってもいい

 サンドイッチは、しばしば食べる。家や店で、ではない。歩きながらの時もあるし、電車の中のこともある。
 自宅は京都と奈良の府県境にある。家から大阪市・難波駅に出るのに1時間ほどかかる。梅田駅なら1時間15分。京都市方面に向かい、四条までは1時間あまりとなる。その立地条件とサンドイッチはどう関係するか。
 会合や集まりは、しばしば午後1時や2時ごろから開かれる。例えば難波に午後1時に行かなければならないとする。そのためには、正午には家を出ることになる。難波駅集合ならそれでいいが、集合場所が駅から15分離れていれば、リミットは午前11時45分分。その場合、昼ご飯をどうすればいいのか。
 ササっと家で昼ご飯を食べるとする。それに15分はかかる。食べてすぐの出発はせわしいので、5分はゆっくりしたい。こう計算すると、昼ご飯の開始時刻は11時25分となる。
 それでいいじゃないか、と思うかもしれないが、もう厳しい前提がある。それは朝ご飯だ。仕事現役の時は、7時台には食べていた。定年になってからは、大いに違う。時間が余裕だらけになったからだ。
 家の前で小さな花壇を作っている。たまたまそこが、近くの小学生の集団登校の集合場所になっている。そこで、集合時間に合わせて花の手入れをして、子どもたちと毎日10分ほど遊んでいる。子どもたちが出発するのは8時5分。それから家に戻り、朝ご飯となる。食べ始めは8時半すぎ。ダラダラと食べるので、終わるのは9時となる。
 そうすると、11時25分までは2時間25分しかない。お腹は減っていないから、食べる気にならない。そこからの導き出される結論は、家を出て駅のコンビニでサンドイッチを買い、目的地に着くまでに食べる、というのが正解だ。おにぎりでもいいが、人前ではちょっと食べにくい。それに、ノリが歯につく。
 先日も、所属しているグループの機関紙の発送作業が、午後1時から大阪市・本町であった。最初は昼ご飯を抜くつもりだった。作業が終われば、どうせ3時か4時ごろから飲みに行くし。
 ところがお腹がすいて、作業後の居酒屋までもちそうにない。ついサンドイッチを買ってしまった。しかし、集合時刻が迫っている。地下鉄を下りて約10分の道のりを、足早に歩いた。同時に、口早にもなった。食べ終わったのは集合場所の5メートル手前だった。ああ、しんど。
 フルーツのサンドイッチは、あまり食べない。今回はイチジクの季節に、ズボラ料理に入れようと思って、書き始めたもの。ただし、途中で用事ができて中断し、そのまま忘れていた。このため、「編集長のズボラ料理」226回が欠番になっていて、さっき気づいたのだ。
 穴埋め料理なので、いい加減なもんである。食パンの半分にチーズを乗せ、その上に切ったイチジクを重ねる。それを半分に折って食べる。急がないで、ゆっくり食べた方がいいのは、もちろんである。(梶川伸)2016.12.17

更新日時 2016/12/17


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