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寺の花ものがたり(121) 達心寺(兵庫県丹波市)秋桜=9月下旬~10月中旬

2007年10月27日撮影

 兵庫県丹波市の遍路仲間を訪ねた際に、達心寺にも寄った。しかし、目的地ががそうだったわけではない。清住の秋桜(こすもす)畑に連れていってもらうことにしていた。ここで紹介するのも、清住とのセットでのことだ。
 清住のコスモス畑は、約7ヘクタールの休耕田を秋桜で埋めている。甲子園球場の1.7倍だそうだ。
 訪ねたのは10月の終わりで、秋桜の時期を少し過ぎていた。しかも前日は雨。このため黄花秋桜がわずかに残っている程度だった。。
 駐車料金の係をしている地域の人が、「昨日の雨で、こんなになってしまって」と、花が少ない畑を指して、申し訳なさそうに話したいたのを覚えている。秋桜畑は地域の人が協力して作っている。田は20枚くらいだろうか。毎年、田を変えるそうだ。清住という名前も、地域の人たちで決めたと教えられた。
 達心寺は秋桜畑の横にある。奥は深そうだが、本堂周辺の境内は広くない。そこにたくさんの花木が植えてある。その中に秋桜がある。石垣のそばに集中しているが、数が多いわけではない。しかし、石を背景にした秋桜の雰囲気はいい。
 毘沙門堂があって、重文の兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)が安置してあった。腰から下が幅広く造られている。ただ、秋桜に関しては「清住に行ったついでに」と思った方がいい。

◇達心寺(たっしんじ)◇
 兵庫県丹波市氷上町清住259。JR石生駅から車で20分。0795-82-0762。奈良時代に行基によって開かれたといわれる。本尊は阿弥陀如来。西国薬師49霊場第25番札所。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性のありますので、ご了承ください2017.09.09

更新日時 2017/09/09


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