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寺の花ものがたり(255) 石光寺(奈良県葛城市)山茶花=11月中旬~12月前半

2017年12月17日撮影

 石光寺は境内のいたる所に、花や木が植えてある。寒牡丹(かんぼたん)が有名で、見に行くと、冬にしては花が多く咲いている。
 寒牡丹はわらの三角帽子を被っている。その風情が人気を集める。ただ、冬牡丹と違い、葉がないので、地味な印象がある。
 そんな主役を、わき役の花が盛り立てる。紫の寒咲き菖蒲(あやめ)、黄色の蝋梅(ろうばい)、赤い木瓜(ぼけ)。
 中でも多いのが山茶花(さざんか)の木。山茶花はいくつもの色の花を咲かせる。赤、白、ピンク。そして一重、八重。椿も混じる、よく見かける木ではあるが、バラエティーに富んで、見ていても飽きない。(梶川伸)

◇石光寺(せっこうじ)◇
 奈良県葛城市染野387。0745-46-2031。近鉄二上神社口から徒歩20分。天智天皇の時、この地に光を放つ三大石があり、掘ると弥勒(みろく)三尊の石造が現れて、堂宇を建立したと伝えられる。本尊は阿弥陀如来。中将姫伝説ゆかりの寺。関西花の寺霊場第二十番。入山有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2020.12.09

更新日時 2020/12/09


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