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編集長のズボラ料理(667) 鮭ハラスとハクサイの重ね蒸し

塩を少しふって蒸してもいい

 ハラスは大好物だが、最近はハラス好きと公言するのは少々ばかられる。ハラスメント好きと間違えられては困る。
 ハラスは魚の腹の部分で、脂がのっている。たいていは鮭(さけ)のハラスをさす。これを焼いて食べると、酒が進む。しゃれではなく、本当のことだから、音が重なっても仕方がない,
 ハラミという言葉もある。違いを調べてみると、ハラミは骨のついている部分で、ハラスはない部分だそうだ。それなら、ハラスの方がいいに決まっている。
 鮭トバも、最強の酒のつまみの1つと言える。秋鮭を塩水につけて乾燥させたもので、塩分とくんせいのような味がやみつきになる。
 昨年、遊び仲間で北海道に行った。札幌市のホテルに連泊し、周辺をブラブラ。主目的は、煮みまくることだった。ニッカウヰスキー余市蒸溜所の見学名目でウイスキーを飲んだ。ついでに余市のワインも。サッポロビールミュージアムの見学名目で、ビール園へ。に行った。
 心残りは、厚岸ウイスキーだ。イギリスで開催された「インターナショナルスピリッツチャレンジ2022」のジャパニーズウイスキー部門で、金賞を受賞したという。ホテルのテレビで見たので、さっそくデパートのウイスキー売り場に行った。すると、「生産量が少ないので、ほとんど入ってこない。入荷しても、すぐに売り切れる」とか。
 飲むからには、つまみも探した。当然、鮭トバも。増毛町の「ましけ鮭とば」だった。細くしてあるので、裂かなくてもいい。それに普通のトバに比べると柔らかい。食べやすいので、バクバク食べて、ガブガブ飲んだ。
 娘が通販で、鮭ハラスの切り落としをたくさん取り寄せたそうで、冷凍の1パックを持って遊びに来た。今回は、それを使う。
 ハクサイをざく切りにする。タジン鍋の底にコンブを敷き、その上にハクサイの茎の部分を並べる。ハラスを上に並べる。さらにハクサイとハラスをミルフィーユ状に重ね、酒をふって火にかけ、蒸し焼きにする。タジン鍋がなければ、蒸し器を使う。もしくは、大きな鍋に水を張り、具材を重ねた皿を入れて蒸し焼きにする。ポン酢を少しかけて食べる。、
 北海道では、ニシンのハラス部分のジャーキーも買って、酒のつまみにした。脂が多く、ネットリとしたうまみがあった。つまみには事欠かなかっのに、厚岸ウイスキーが入手できなかったことが悔やまれる。仕方ないのでまた、北海道に行くことになった。(梶川伸)2026,-5.15

更新日時 2023/06/15


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