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編集長のズボラ料理(827) 冷凍トマト焼酎

赤い色が命かも

 これは簡単だ。テレビを見ていてそう思い、すぐに実行した。
 テレビでは酎ハイだったような気がするが、アルコールが何だったはどうでもいい。冷凍トマトが大事なのだ。
 トマトの冷凍はやったことがある。夏にはうってつけの冷凍トマトそうめん(ズボラ料理191回)。冷やしたつゆの上に、冷凍したトマトをすりおろす。トマト味がつけ加わるうえに、冷たさが持続する。
 僕にとっては、冷凍トマトはお手の物だ。そう偉そうに書いたが、冷凍庫に入れるだけだから、技術も何もいらない。
 今回はミニトマト。よく使うので、たいていは冷蔵庫にある。それを野菜室から冷凍庫に移すだけ。
 グラスに氷を入れ、焼酎と水を注ぐ、冷凍ミニトマトも加える。これでできあがり。ズボラ料理とはいえ、簡単すぎる。
 さて、試飲。赤い色に満足する。少し口に含む。ウン、焼酎の水割りだ。やや時間を置いて、また口に運ぶ。ちょっと首をかしげる。ウン、いつもの味だ。そして飲み進む。飲み終わって、今度はウーンだった。トマトの味はほとんどしない。
 そこで、焼酎と水を継ぎ足し、2杯目に入った。飲み干しても、1杯目と大差ない。ただ1つ、ミニトマトの皮がしわしわになっていたのが相違点。少しはトマトのエキスが出たのかもしれないが、酔いがあるので、よくわからなかった。
 この経験をもとに翌日、第2ラウンドを行った。今度はミニトマトに千枚通しで2カ所穴をあけて冷凍した。焼酎の水割りに乗せ、これでどうだ。穴を意識して飲むので、エキスが出ているように思うから不思議だ。ただし、強い味ではないから、心して飲む必要がある。
 その時も2杯飲んだ。そうすると、酔いのせいで、トマト焼酎になっているかどうかなど、どうでもよくなった。
 簡単に思えたが、作ってみると、案外難しいもんだ。ただ、この飲み物、焼酎が好きで、赤い色が好きであれば成り立つから、簡単には違いない。それが結論。
 いま冷凍庫には、赤と黄色のミニトマトが入っている。次は2色混合で試してみる。色が増えても。簡単さは変わらない。(梶川伸)2025.09.30
 

更新日時 2025/09/30


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