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空美ちゃん・空港へ行く⑫ 新聞社の取材ヘリ

毎日新聞が所有するジェットヘリ「きぼう」は8人乗り。格納庫前には新聞社専用のヘリコプターの発着場「ヘリパッド」がある

 大阪空港の滑走路北端に新聞社の取材用ヘリコプターの格納庫がある。毎日新聞の場合は、毎日新聞空港事務所といい、通称、格納庫事務所。ジェットヘリ1機を所有する。事務所には、航空部に所属するパイロット3人、整備士4人、写真部のカメラマン1人が常駐し、事件や事故の発生に備えてスタンバイしている。
 飛行時間は1カ月に30時間前後。事件や事故などの「発生もの」の取材飛行のほか、紅葉や初雪、特集用の空撮をする企画取材飛行と、祝賀飛行がある。祝賀飛行は、高校ラグビー選手権や少年野球大会の開会式に、上空から始球式に使うボールやメッセージを投下する。
 飛行は燃料の関係で2時間半ほど。長くても3時間20分まで。発生ものなどの場合、往復できる距離か、途中で他空港を経由するかなどを考えて飛行計画を作り、空港の許可を得て飛び立つ。
 現場の上空に到着すると、右回りの約束がある。各社のヘリが決まった周波数で連絡を取り合う。「今から毎日機入ります」「出ます」といった具合だ。大阪空港に帰ってくる場合の着陸料は2100円という。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」59号(2014年1月16日)

更新日時 2014/01/16


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