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編集長のズボラ料理(130) カマンベールチーズのアンチョビ焼き

カマンベールチーズのアンチョビ焼き

 「やめられない、止まらない」。そんなコマーシャルがあった。
 食べだすと、止まらないはいくつもある。僕の場合、カッパえびせんのほかにも、いくつかある。まず、ポテトチップス。1袋食べ切ってしまう可能性は、限りなく100%に近い。だから、なるべく小さめの袋を買う。一応、自制心が働くのである。
 次は、ソフトさきイカだ。友人5人組がしばしば、車1台に乗って遊びに行く。おやつをたくさん持ってくる女性がいる。その中に、必ずこれが入っている。車が動き出すと、後部座席のメンバーが食べ始める。運転もしていないので暇だから、しゃべっているか、食べているかしかないのだ。
 昼ご飯を食べる店が近づいても、食べ続ける。いろいろなお菓子の中で、さきイカの消費量は群を抜く。ただし、昼ご飯の時に後悔する。お腹が張っているからだ。しかし、止まらないものは仕方がない。
 大量のお菓子は、食べ切れない。では、どうするか。次の遊びまで、車の持ち主が預かっていて、また持ってくる。次の機会にはまたお菓子を持ってくる人がいる。どんどんお菓子の寮は増えていく。仕方がないから、食べまくる。そうすると、お腹がいっぱいになる。昼ご飯に苦労する。悪循環である。
 その仲間の1人の女性は変わっている。煮たタケノコが止まらないらしい。もっと止まらないのが、サツマイモ。よくご飯代わりにすると話す。そんなもの、僕ならすぐ止まる。それどころか、食べることもほとんどない。
 僕が止まらないものの1つに、カマンベールチーズがある。スーパーで売っている丸い形のものを買う。ビールのつまみにいいので、たいてい冷蔵庫にある。ちょっとだけ食べるつもりなので、以前は切って皿に乗せていた。ところが、もうちょっと、と思って冷蔵庫から出して切る。それを繰り返すのが面倒くさくなり、最近は箱ごとだしてかぶりつき、全部食べることにした。冷蔵庫を往復する手間を省くためで、ちゃんとした理由がある。
 カマンベールチーズを半分に切って、円盤状のものを2つつくる。それぞれ放射線状に切れ目を入れて、6つずつに分ける。それをすき間をあけながら、円盤状に戻して2つを皿に並べ、軽くアンチョビソースを塗る。パン粉、コショウ、オリーブオイルを混ぜて、チーズの上にのせる。それをオーブンで焼く。ビールのつまみだが、これは少し辛いから、よほどの根性がないと1人では食べ切れない。(梶川伸)2015.05.22

更新日時 2015/05/22


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