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編集長のズボラ料理(285) 栗・エビ・豚肉・キノコ痛め

色がきれいな味付けをする良い

 皮がむきにくいものは、いくつもある。例えばあばた面のジャガイモ。
 リンゴの皮をむくように包丁を使う。で、へんこんだ部分をどうするか。皮を厚めにむいだとしても限界があり、へこんだ部分の皮が残る。そこで包丁のお尻のとがった部分でくり抜いていく。2、3カ所ならいいが、5,6か所になると、気力が失せていく。
 特に、スーパーで買ったのに使い忘れていて、芽を出しそうになっているジャガイモの場合は大変だ。くり抜く抜く部分が深くなり、悩みも深くなる。
 それでもジャガイモの場合は、まだA難度である。カボチャとなるとB難度と言っていい。皮をむかなくてもいいが、一定程度むいた方が良さそげに見える。ところが固い。包丁でリンゴの皮をむく方式では、とうてい太刀打ちできない。そこで、適当な大きさに切った後、まないたの上にカボチャを横向きに乗せ、皮の部分に包丁を置き、上から全体重をかけて押し切りにする。皮むきは体力勝負なのだ。
 C難度は栗だろう。小さいくせに、なかなかの曲者だ。固い皮をはがすのは、「やるゾ」と3回声をあげて、不退転の決意で立ち向かわないと、必ず途中で断念し、「ゆで栗にするか」と敗北宣言をする。
 秋になれば、1度くらいは栗ご飯を食べたくなる。その思いを打ち砕くが、皮のよろいである。カボチャ方式を試みるが、B難度とC難度の差を思い知る。
 包丁では無理だと悟り、100円ショップで栗の皮むきナイフを見つけて購入した。小型の刃物で、刃の部分が三日月のように弧を描いている。使ってみると、包丁よりはましだ。でも、栗ご飯の量を用意しようと思えば、途方もない時間を要する。結局は1度だけ栗ご飯を作っただけで、そのナイフは引き出しの奥深い場所に眠っている。
 最近はスーパーの行くと、皮をむいでゆでたものを売っている、これや、これや。これは難度0だから、包丁も100円ショップもいらないし、ズボラ料理にピッタリではないか。栗の時期は終わっても、正月が来るから、いつも手招きしているはいる。
 栗、エビ、切り落としの豚肉、シイタケを用意する。エビは背わたを取って食べやすい大きさに切っておく。シイタケは適当な幅で切っておく。鍋にサラダ油をひいて熱して材料を入れて、あまり色のつかない中華風の味付け(鶏がらスープの素、砂糖・塩少々、白だし、酒、コシュウ)で炒める。面倒くさければ、クック・ドゥの香味ペーストを使う。秋から正月にかけての特典で、、簡単なことに勝るものはない。(梶川伸)2017.12.31

更新日時 2017/12/31


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