編集長のズボラ料理(814) 枝豆とスイートコーンのかき揚げ
夏になると、出かけていく場所があった。それは、京都府城陽市の農園。
自宅から近鉄京都線に乗り、新田辺駅で降りる。そこからバスに乗って30分弱。そこから歩いて20分の場所にある。
さりげなく書いたが、楽ではない。まず、バスの本数が少ない。それに合わせて電車に乗る。バスは途中で本来のコースをそれ、ある複合施設に寄り道をし、また同じ道を戻り、それから本来のコースを走る。だから、損をした気になる。帰りも同様で、損した気持ちはダブルになる。
農園に行く目的は、ヒマワリ畑を見ること。ソフィア・ローレンの映画ほどではないが、密集して植えている。暑い時期だから、歩くと汗が流れる。元気の出る黄色の畑を見るのはいいのだが、帰りも歩くから、汗は2倍になる。
ヒマワリのほかに、もう1つ目的がある。農園の人が出店で、収穫した物などを売っている。その中の白いトウモロコシを買う。大きい物は1本500円と高いが、とても甘い。生でもいける。
一昨年も汗ビショで訪ねたが、ヒマワリ畑がなかった。農園の人に聞くと、思わぬ理由だった。ヒマワリが人気になり、訪ねる人が増えた。不便な場所なので、僕のような汗ビショ人間はごくまれで、みんな車を使う。しかし、観光施設ではないの、駐車場などない。そのため、ヒマワリ畑の前に道路に駐車するようになって、苦情が出た。それで、ヒマワリの栽培をやめたという。
何ちゅうこっちゃ。くたびれもうけの、汗かけ損。不法駐車などせず、歩けって言いたい。仕方がないから、白トウモロコシだけ買った、目的は2分の1しか達成できなかたので、ランクを下げて、2本500円。そして、ぶつくさ言いながら、汗ビショで帰った。それからは、行くのをやめた。
白トウモロコシも甘いが、冷凍のスイートコーンも甘い。なぜ甘いのかと思って調べたら、トウモロコシの中の甘いものをスイートコーンと呼ぶそうだ。なーんだ、種類ではないのだ。
枝豆をサッとゆでて、さやから取り出し、皮もむく。冷凍スイートコーンを解凍する。両方とも水分を拭き取る。ベーコンを小さなさいの目切りにする。3つの食材に小麦粉をまぶす。ボウルに小麦粉と少々のコーンスターチを入れて水を加えてサッと錬り、天ぷらの衣を作る。鍋で油を熱する。食材に衣をつけ、スプーンを使ってかき揚げにする。
夏は暑い。散歩も暑い。そこで、自宅から歩いて2分のイオンモール内散歩に切り替える。モールは大きいので、3階分を歩くと、30分近くになる。最後に食料品売り場に寄る。白いトウモロコシも売っていることがある。そこで買えば、汗ビショにならずにすむ。(梶川伸)2025.08.01
更新日時 2025/08/01